夜の空/
鷲田
高揚が続く分けではないと
只管に祈りながら
鳴り響くピアノの音だけが
孤独を安らぎへと変えてくれる
もしこの香りが好みでなければ
現実にある空想をいっそ引き裂いてくれ
人々は破壊を求めている
この張りつめた空気を切り裂く
ナイフのような美しい音色を
今宵で世界が終われば
安らかな眠りは色も無く落ち着いているだろう
だが俺達にはまだ明日がある
機械のように動く世界がある
暗闇を恐れていてはいけない
まだ帰らぬ愛しい君よ
まだ帰らぬ愛しい君に
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