鶴の数/しょだまさし
 
「一人十羽ずつ織ったんだ」


クラスを代表して
見舞いに来てくれた
数人の中の男子が
そう言って掲げて
見せてくれたのは
千羽鶴だった
?早く元気になれよ


と言い残して彼らが
引率者と去った後
暇な僕は数えてみる

5年2組は全部で
33人だから
単純計算で330羽
のばずなのだが
400弱ある…

先生も折ってくれた?
それとも好きな女子が
20羽くらい?
なんて希望的な観測に
思いを耽っていたら
あることに気づく

五十羽分くらいが
あまりにも完璧に
折られた折り鶴なのだ

ちょっと考えれば
わかることだった

5年
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