制御/
小川麻由美
森には絶えることなく
動物達の声が充満する
捕らえた耳の奥は
三半規管の居場所
真っ直ぐ歩く歩き方
特に滑らかな関節を
楽しむしぐさなど
脳との関係でいうところの
制御された身体の恍惚
浸りきることは いずれ
薄らぐと容易に想像がつく
時刻の連なりの現れだと
気付く時 まさに時刻の到来
戻る
編
削
Point
(2)