カレンダーの絵/服部 剛
 
先月までの重たい日々を
払うように

えい!


カレンダーを千切ったら
なんとまあ
「奥行き深い海の夕焼け」

ただの紙っぺらであるようで
されど紙っぺらであるようで

もしや
世界は捨てたもんじゃない
のでは?

冷たい床の上に裸足で佇む
私の脳内に
深夜の思想が白い弧を描く

午前〇時〇一分  





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