或るピアニストに/服部 剛
((快晴ノ日))
友の死を越えて
飛躍する
我が魂
深夜の只中に
包(くる)まる
(sanaka)
開かれる
ひかりの世界
疾走せよ
この一度きりの道を
自らのからだを忘れるほどに
無重力の時へ
滑走路の日々を、走り抜ける
わたしの
goganfuson
なほどの・・<<岩>>の只中に
碧い光を放射する
御魂(みたま)が
宿る
(分解セヨ)
言葉を
人を
世界を
我を
*
ピアニストよ
鍵盤から
夢を奏でよ
お前が指を置く時
世界は音楽になる
たち
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