日々/鷲田
暗闇にある瞬く星の美しさは
生命の燃焼にある
何万光年の彼方でやがて消えゆく定め
物体は燃える
個も燃える
人間は活動することで輝いている
走ることが出来なくなった時の
ゆっくりとした景色は
肉体的に鈍っており、
精神的に繊細な感傷に纏われている
疾走は感覚だ
心地のよい循環である
リズムがリズムを呼び
日々が回る 素早く 颯爽に
緊張した身体
誰かの暗黙の主張が私を束縛する
それは一つの物語という紐で縛られた
湿った 湿り切った 同調によるエゴ
行くのだ 今こそ
行くのだ 燃える日々のために
偶然が必然であると気付いた南の夜空に
星が一つ光って消えた
戻る 編 削 Point(0)