憂愁 川/moote
 
憂愁に胡座をかき
足りない音を山に送る
気長な木たちと鳩を語り
半袖を火の儚さで包む
しりとりを水煮にし
人の通り道に投げ
野菜をどこかで家庭的にする
川に川の長さを尋ねると
初めから川だと言われた
酸を読み 手を飲みほし
何人もの茎たちを鉄に甦らす
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