十二月/TAT
 



















十二月



燐寸の炎が



寒い風に


殺されてしまわないように




四本指で匿している






十二月












ジジっと爆ぜて

俺の煙草に命を引き渡して死んだ木の軸

告白するよ

俺もまぁまぁ必死に吸ったよ

焦りつつ










火をつなぐ為に



























ぼーんと影からア
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