鶴橋からの便り/鶴橋からの便り
 
午前6時 鶴橋商店街 商人の熱気に満ちて
卸の店で商う人々 煌々と灯りがともる
僕が眠れなかった時は この風景を見に来るんだ
商人の高らかな声が 僕の心を熱くする
鶴橋という町に生まれ 鶴橋という町に暮らす
異国と祖国の交差点で 僕の心がざわめいてゆく

安くていいものを買いたけりや 国際市場へおいでよ
ハングル混じりの日本語と笑顔で迎えてくれるよ
僕が長い旅から 帰った時
名も知らぬ老人に 酒をすすめられ癒された
鶴橋という町に生まれ 鶴橋という町に暮らす
異国と祖国の交差点で 僕の心がざわめいてゆく

昭和のにおいがある鶴橋商店街は
忙しい時代の中でもぬくもりを忘れない
キムチを漬けるオモニを 子どもの頃から見てきた
ありのままに生きてゆけるから この町が大好きや
鶴橋という町に生まれ 鶴橋という町に暮らす
異国と祖国の交差点で 僕の心がざわめいてゆく
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