日々のエチュード/梅昆布茶
 
とりあえずのチキンは食べられてしまって
ぎゃばんのseasoningが恋しいクリスマスも近いし

ぼくのなかの騒がしい自由は休憩しているのだろう

忘れさられる歌を今日もうたっているし
古いギターは古い弦が張りっぱなしで

それでも明日をのぞきこんでみる

魔法のランプは1000年前に買収された会社といっしょに
処分されてしまったし

だから夜の幹線道路をtune-upして走るスクーターが
僕なのかもしれないけどね

とどかない手紙に切手を貼って
くぐもった声でも歌うさ
いつだってステージなんて
用意されてはいないんだから

彼女はいつまでも届かない洋服を待っている
僕は素知らぬ顏でたばこをふかす

どっちが悪いのかはよくわからないのだけれど
もうちょっと優しい時間をもてたらいいとおもっているんだ









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