海に向かい小石を投げて遊んでいた/星丘涙
幼いころ、友達と一緒に
崖の上から見下ろす港に向かい
よく小石を投げて遊んでいた
何度も何度も石ころを投げた
そんなことを繰り返していたら
いつの間にか投げることが得意になった
父親がわたしにグローブを買ってくれた
うれしかった
それからキャッチボールが好きになり
毎日ボールを投げて遊んだ
夕陽が海に沈むまで
近所の友達とキャッチボールをして遊んだ
いつの間にか、わたしは野球少年になった
来る日も来る日も校庭で野球をした
毎日、ミットめがけてボールを投げた
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