照明灯/
服部 剛
朝の古びた駅舎で
ペンキのはげた屋根上から
剥き出しの大きな電球が
辺りをそっと照らしている
ひとり、ふたり
音も無く通り過ぎ
これから街へ出てゆく、私も
何者かに淡く照らされて
今を生きている
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