光の回路/ガト
 
止まない雨のせいで
人の心が落ちてく

深い水底に
ひとり

またひとり
ゆっくり沈んでいく

かかる電話は悲しい知らせ

孤独と孤独を結ぶ線のはずなのに
聞けばもっと孤独になる

誰かピクニックの話をしてよ

晴れたら
森へ出かけるんだって

太陽の話をしてよ

忘れられても
ずっと誰かを待ち続ける人の目に

いつか光が溢れるように

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