青春です。/そらの とこ
その水は空気みたいにさらさらとしていて
ボクの喉の渇きを潤さなかった
でもその水はボクには不可欠で
まるでキミのようだった
山の上の方から水は湧き出していた
キミは高いところからいつもボクを見下ろしていた
キミはいつもスカートかワンピースを着ていて
風がぴゅうっとそのスカートの裾を翻させていて
いちご柄のパンツはお馴染みでした
水って枯れることあるのかな
子供の頃大人の人に聞いたことがある
水は永遠じゃないんだ
ボクらの命みたいに
いつか
つきる
ある年は例年以上に雨が少なかった
川の水はいつもちろちろといった具合に流れていて
(そういつもはもっとどう
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