無題/◇レキ
 
雨上がりの清い空に流れる雲の
感情の軋轢に砂糖をまぶして

二人小さく笑い合えれば
距離感にぱちぱち淡い火花が散って

求めて欲しい
求めていたい

どこまで意思疎通に出会っても
少し寂しくなるだけだけど


心が満ちて生きた


僕はなんと小さな場所にいるのだろう





火の風車がある

偶然誰かが触れたのが始まり

轟々と回り続ける

手を風車から離せば忘れていたように焼けただれ
どこまでも続く夜空みたいに悲しくなって
負けたみたいに鈍器で殴られたみたいに苦しくなって

それはもう動悸がどうにも止まらなくなるから

また
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