絡める脚と はちみつの、ひみつ。/水戸 うしん
少し広めのベッド1つ。
どこかの旅先。2人の初めて。
2人のひみつ、分かち合って
それは、とてもとても
変な別れ歌。
と寒い波にさらわれた、
始まりに(しずく)が
落ちたら、堕ちていた。
待ち焦がれ、両手を広げたなら
カタチは無いのに
熱をおびていて、
柿色の影なのに、
光るの惹かるの、
愛おしすぎて泪に光ったら
柿色の影が
真っ赤っかーな、もみじ色。
に変わっていた。
貴方の目は私だけに見ていた。
指先を、私の口の中へ
優しい目で泣いていたよ、
指先に。はちみつをかけたみたい、
そんな秘め事な甘さ。
横たわる真っ赤な
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