孤独とコーヒーと/無限上昇のカノン
 
朝一番の太陽が部屋を黄色く染め上がる
眩しさに眩暈を覚えながら
コーヒーをいれる
簡素な朝食
これが孤独の始まりの儀式

誰も振り向いてくれないのは
自分のことで精一杯だから
余裕がない人には仕事の指示を仰いでも無駄
自分の頭で考えるんだ
オフィスの窓はブラインドが下ろされ
太陽光は入ってこない
コーヒーの味も分からない

時間通りに仕事を終えても
理由をつけては帰ろうとしない
さっさと席を立って
夕日を浴びよう
街をオレンジ色に染め上げて
水平線の向こうに消えてしまう前に
今日1日の戦いを褒めてあげても罰は当たらない
孤独な1日が終わろうとしている

1人でいることは
案外 孤独ではなく
友人たちに囲まれている方が孤独感を覚えたりする
なるべく他人と関わらないで
1人の時間を大事にするんだ
夜のとばりはすぐに降りてきてしまうから
馬鹿騒ぎするのもいい加減にして
アルコールよりもコーヒーを飲みたい
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