空しい/
星丘涙
わたしは虫けら
幻をつかむように
漂っている
憂いに暮れ 悲しみを懐く
終わりにしたいと呟く夕暮れ
陽は滲み落ちてゆく
わたしは抜け殻のよう
風に吹かれ飛んでゆく
頬杖ばかり ため息ばかり
わたしはそういうもの
なんの楽しみもなく
飯を食らい 生きる
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