名もなき鼠のように/
TAT
路傍の野草になりたい
市井の石でありたい
他に神様にねだりたい物は無い
死ぬ時は
たとえそれが沈む船から逃げる道であったとしても
それは進む道なんだと俺だけは俺に言ってやりたい
名もなき鼠のように
あのポスターの中の鳶たちのように
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