目論んでいたんだろう―日の当たらない公園の一角で、ずっと。/ホロウ・シカエルボク
 

ある曇りの日の朝、公園の隅に穿たれたモグラ穴のようなものの中でおびただしい数の蜂が転がっている、それはみんな死んでいて艶を失くしている、いくつかのものはすでに炭化を始めている、木々の側で―木陰で、おそらくはこの俺のようなもの好きしか気づかないような場所で、おびただしい数の蜂が―それにはなにか理由があるのかもしれないし、悪趣味な戯れに過ぎないのかもしれない、だけど、これほどの数を戯れで?き集め、こんな場所にこんな風に埋葬するだろうか?そんな疑問を解けないことは初めから判っていた、それでも俺はそれを考えずにはいられなかった、穴の中に積み上げられた無数の蜂は、すべてが俺を見つめているみたいで―俺は手
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