/水菜
 
私は、魂の結びつきが欲しかった
肉体などよりもずっと深い
魂が交わる人が欲しかったんです
その人を今日失って
私側の魂は閉じてしまいました
もう二度と同じ人との魂の交わりは望めない
私は少しだけ魂の先を失って
その対価として心が少し優しくなりました
精神の力が抜けて
その分死に近づきました
私は、それを抱えて
もう忘れます
柔らかな布でくるむように
もうそれは見えないものなのです

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