ひとりで独りではない/
星丘涙
静寂が欲しいんだ
朝いちばんの新鮮なやつ
誰もいない部屋で
ひとりきりの
井戸の底のような
ひんやりとした感覚
物音ひとつしない
しーんと静まり返った
おのれの心見張るように
耳を澄まして
神様の声を気配を
感じたいんだ
孤独だけれども
ひとりではない時間が
欲しいんだ
ただ神との交わり
やりとりが欲しいんだ
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