順縁/秋葉竹
 
ゆく光こない光をえらぶから ふたり今夜の月の 傷 みる

くちびるで あなたのまぶたにキスしても 並べられない赤いビー玉

なあ、みたろ ジン マドラーで掻き混ぜた時 ライムの星がはいってきた夢

指先に触れちまいそう星の距離 あと少しだけ看板みつめる

僕のことわからないんだまだ五十路 はなは五分咲きははのゆく、夏

空耳の「太陽の音」消せなくて 「ジョジョ」な効果のゴゴゴゴゴに似た

泣いてない どんな悪意も無視するが 最果て夕陽の眩しさが邪魔

影絵ふみ どんな月でも 傷 はあり 薄れて消えるかげろうの羽
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