人生の秋/
星丘涙
人生の秋に
この季節を行く
落ち葉が舞う雑木林を
ゆっくりと歩き
黄昏にゆれる影を見つめ
なみだ ひとつぶ こぼす
旅行鞄と聖書を片手に
ひとり 列車に乗る
最期のカーブが見えても
けして恐れるな
木枯らしが吹いてきたら
すべてを悟り
あこがれは天へ
そして永遠へ旅立て
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