秋過ぎる/吉岡ペペロ
 
好きになっていく

好きになっていくと

ある朝そらに一面に

きみの胸像が浮かぶ

それはふたか宇宙だ

きっと宇宙のほうだ

好きになっていく


まだ蒸し暑いけれど

攻撃性が薄れている日射し

日の出も南に移動している

なぜ会いたくないのだろう

もう秋だけが過ぎる


好きになっていく

好きになっていくと

ある朝そらに一面に

きみの胸像が浮かぶ

それはふたか宇宙だ

きっと宇宙のほうだ

好きになっていく





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