魂の遍歴の旅/うあすっしー
いるのを感じる。
小さな村では、家族たち、親戚たち、姉妹たち、兄弟たち、友人たち、子どもたちが、同じ火を囲んでいる。
楽器を弾いている。
魂の遍歴の旅。
草原のまっただなかを、果てしない彼方まで続いている、鉄道のレール。私たちは覚えているだろうか? かつて、このレールのうえを、鉄に覆われ、火薬をずっしりとつめられた、重い砲弾が無数に運ばれていった。列車はいまもとぎれることなく、走り続けている。
深夜、私はその村を背にする。
魂の遍歴の旅。
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