みんなおんなじ/吉岡ペペロ
 
白が基調の部屋に閉じ込められる

イタリアオペラのアリアが聞こえる

パバロッティだ

食事の時間がくると階段にまで列が延びる

みんなおんなじ服とクツを履いている

お腹が減るのもみんなおんなじ

苦しくて甘えたくなるのもみんなおんなじ


包丁のうらとおもての顔って

果物剥いたりひと刺したり

生きているだけでうらとおもての顔がある

そんな自分を立てたくなるのは

生存本能の幻がみせる妄想だろう


白が基調の部屋に閉じ込められる

イタリアオペラのアリアが聞こえる

パバロッティだ

食事の時間がくると階段にまで列が延びる

みんなおんなじ服とクツを履いている

お腹が減るのもみんなおんなじ

苦しくて甘えたくなるのもみんなおんなじ






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