しろい日曜日/むぎのようこ
 
ひかりの
衣擦れをまとう街の
瞼にぶらさがり
あそぶ足音をひろう
みずたまりで
しらんでは気化する羽根

はかなさを
みせびらかした彩りを
うとんでも
纏うばかりには剥いで
ちらかした膚
透けるそらのあおさに
たかさを
つよがっても
おびてゆく秋のしずけさ
の打つ
がらんどう

たちどまっては影の
しろくやけた
野原をまぶたに飼っては
かけあがる
日曜日はあさの
光が
わらっていた










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