海が僕らを/縷々流 縷々
 


くたびれた椅子を引きずって
砂浜にまっすぐ線をつける

君の横には座らないから
安心して眺めればいい
夕日か朝日か知らない光

綺麗だね
なんてね

ありふれたことを思って
ありふれたことを言って
君が振りかえるのを待つ

足の指にこびりついた砂を
思い出のように大事に持って
君の想いが届くのを見ている

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