これからも/りゅうのあくび
 
たとえ朝を迎える途中であっても
厳しい人生にもある
僕たちの突端ですら
きっと色彩のある
鮮やかな情熱があるだろう
小さな群集として
四つ葉のクローバーが佇む
草原に静かに風が吹いていたあの日から

太陽も月も銀河ですらも
まるで仕事とか家事みたいに
巡り続ける輪廻が
これからも続いてく

あの日を想う口笛が優しい
ある時に忘れ去られたとしても
取り戻す永い記憶には
彼女によって覚えられていた
すでに薄命の母が届けた花瓶とは
そう妻がいつも話す
思春期にある哀しい寂寞
僕たちは小さな花束を
傾けるのだろう

ちょうど僕たちが共に
強く生きることによ
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