だから、後ろは振り向きたくない/ムウ
太陽よりも早起きで電気もつけずに外へ出た
のまれていく忍び寄る追憶から
逃れる術ないことを知っているのに
幻想と現実の狭間で引き裂かれて
しまいそうさどちらに行くことも
出来ぬまま守りに徹するしかなくて
雑踏の中 流れと強さに触れただけでも
消えてしまいそうで前にも進めず
ましてや止めることさえも出来ない
燃えて溶けてしまえるほどに
たとえ泥水出来ていたとしても
真っ当は出来ていたのかもしれない
ならいっそう
わたしはあなたに
喰われてしまえば良かったのね
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