「才能」は時に「凶器」になることについて/あおい満月
出すのも、同人誌に入るのも、研究会のような勉強の場に出るのも、
賞に出すのも最近では審査料を取る賞が増えているような気がする。それに私の年齢も関係している。37歳。若いと言われれば若いが、10代、20代からすれば明らかに歳をとっている。だからなおさら、「社会性」が問われる。これが20代前半の若者だったなら、
仕事をしていなくても、ちょっと「いい詩」を書いて投稿すればもてはやされるかもしれない、一躍「時の人」になれるかもしれない。しかし、そこには勿論危険性も孕んでいる。
それは、もしも「書けなくなった」ときのことである。才能だけでぽんぽんときてしまったタイプは、出来なくなったときのショックの対
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