白夜の終わりを照らすひかり/りゅうのあくび
1.墜ちた小さな太陽
白夜には子供たちが
祭典に訪れる黄昏があったとして
平和が続く夜空に
祈りを捧げていたばかりでした
かつて遠い昔
世界大戦で投下された
広島と長崎では
人間たちが造った
小さな太陽が墜ちて逝きました
残酷な真夏の陽差しによって
焦げて焼けただれた骸たちを
すでにかつての少年たちが
哀しい力を振り絞って抱いていたのです
今年も遠い世界の科学者からですら
骸になった死者へ被爆地へと
黙祷の手紙が
届いていたばかりでした
2.分断をされる極東の半島
小さな太陽が墜ちてから
かつて白夜のもと
隣国の半島では
大国を巻き込んで
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