つぎはぎの詩/
星丘涙
言葉と言葉を継ぎ合わせる
赤い夜の拒絶の淵
別れの白い花びら
漂う岸辺
波の上に
なぜか海鳥が湧く
船の灯りは夏の夜の饗宴
古から
空に浮かび続ける訳を
尋ねる旅人
満月は決して答えない
顔なしの女優は
涙に濡れやすく
目元はやけに妖しく
頬は蒼白い
眩暈
見上げる空
占い師の女は
?つきの石の欠片を拾い占う
言葉と言葉を継ぎ合わせる
なんとなく
そこにある感覚を
拾い集め
散りばめる
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