現代詩「恒心」/渡辺八畳@祝儀敷
 
300万もの脛毛の荒野
300万もの脛毛の荒野
300万もの脛毛の荒野

酸っぱい空気充ち満ちていた箱たちが
汗だくの肉溜まり又は骨皮を閉じ込めていた箱たちが
その重い戸をついに封しきれなくなってしまった
Spam! Spam! Spam!
尿詰めのペットボトルと大量の画像たちが
全壊した戸からブリュリュリュリュリュと漏れ出すと共に
最低な男たちが荒野に満杯となる
くんかくんかでもしたら鼻が壊死してしまうほど
汚物の如き野郎共が垢を荒野に塗りたくる
キター! キター! キター!
禿ちらかした頭皮を松戸市の民家にこすりつけろ!
カラフルな鼻糞を虎ノ門の賃貸マンションに貼
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