怒涛/葉leaf
 
新しい土地での新しい仕事も二年目となった。仕事の要領や手順もわかってきて、日々充実しているはずだった。ただ、私の上司は私のことを嫌っていて、一年目のときはとにかく集中攻撃をしてきたし、二年目になっても些細なことで因縁をつけてきた。私はその上司の隣の席だったため、この嫌がらせを終わらせるためには席替えが必要だと思った。席替えの要望は通ったが、それに気を悪くした上司は、さらに悪質な嫌がらせを始めた。私はひどく傷つき、仕事を休んで実家で傷を癒していた。
まさに夏真っ盛り、サッシ戸を開けて網戸にすると、蝉の声から鳥の声、土の匂いなどが入り込んでくる。私は苦痛に身悶えしながら、あらゆる意欲が消えていくのを
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