終わったらフワッとするような話が好きでした。/5or6
畑に植えた
スイカが枯れた
だけどまだ初夏
昔いじめっ子だった子は大人になりいじめていた子側から疎外されて孤独に死んだ
何かを与えると何かを無くす世界で考えるのはきみに何をあげればいいのかという事
無くす事なんて何も考えてないという事
沢山の綿毛が空に飛び立つ
ような水泡
がキラキラと空に向かうの
と娘が呟いたから
そのまま言葉を
放った
青よりも空よりも白い水泡
もう娘は飽きて机に座り
オモチャのハーモニカを吹いている
取り敢えず何も聞かないけど
きみときみが仲良くなれたら
それはそれで嬉しいんだ
きみときみは赤の他人だけど
何故だかとて
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