徒然日記/宇津田詩能
 


療養生活という名のニート暮らし
要は名目なのだ
家事手伝いといえば全て許されるように
詩作という名の日記
要は名目なのだ
私小説のようなものだといえば全て許されるように

クリスコーネルが死んだ
元アル中がヤク中になって自殺した
なんだか飲まなければいけない気がした
Addictsは所詮形容詞の違いなのだから

今日も堕落しきって
Facebookのくだらない広告を見つけては
ブロックすることに時間を費やす
何をしているんだろう?
思いっきり酔っ払いたい
けどアル中病院はもうまっぴらだ
同期もみんな出所していく
シャバで飲み会をやろうと冗談を言う
人間失格の一節
「ただ、いっさいは過ぎていきます。」

パンクした自転車を修理に出しに行くと
自転車屋は臨時休業で
自転車を押して家路を戻れば
タイヤが回らなくなり
平日真昼間に自転車を担いで歩く狂人のような俺
自転車に乗った高校生達が通り過ぎる
「ただ、いっさいは過ぎていきます。」

一日に発泡酒2本と
煙草と少しの肴をたべ
そういうものに
わたしはなりたい
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