極夜のような雨空/
宇津田詩能
雨音で目を覚まし
見上げる空は
Gloomy gray
滴る雨は鉄格子
コンクリートの曇り空
こんな雨の日は
灰色世界の独居房
降りしきる冷たい雨
おれの体を溶かして
頭は重い鉛のよう
吹き荒ぶ冷たい風
おれの体を引き裂いて
頭は固い氷のよう
極夜のような雨空は
真昼の街灯濡らします
極夜のような雨空に
黒いカラスが飛んでいます
極夜のような雨空が
湿った眠気を誘います
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