海に届くまで/
かんな
したためて君に
あの日の夕日の孤独について
しるした
水平線で区切られたような
関係性はまじわるのか
まじわらないのか
小石がいくども波にけずられて
きらきらした砂になるように
君とのおしゃべりの思い出が
ひとつひとつの
単語に小さくばらばらになる
私はただ貝がらを拾う
耳にあてて
残っているかもしれない君の
かすかな声をきく
戻る
編
削
Point
(3)