140文字詩(@jitensya612)/
zitensha
夜の残酷さに怯えるように一本の鋭い剃刀の上を蛞蝓が這う
微小なガラス玉のように危うく私の生はあるのか
ゆっくりと剃刀の上を這う蛞蝓の軌跡を辿る者は生と死のあわいで屹立し吐息を吐
我々は死の影の奈落にともすれば墜落する
烟るような淡い雨が私を包む
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