ひばり讃歌/
吉岡ペペロ
あした生きていたらひばりは80歳になる
酉年に80になるなんてやっぱりひばりだ
レコードデビューまえ9歳の彼女は巡業中バス事故に遭う
死体としてならべられ白い布を顔に被されそうなところを
母親が断固として拒否し治療にまわされ九死に一生をえた
それは聖霊と魍魎に満ちた宗教的体験であったに違いない
あした生きていたらひばりは80歳になる
酉年に80になるなんてやっぱりひばりだ
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