夏への扉/坂本瞳子
 
初夏の兆しが止まない
桜が散ったのはついこの間のことだというのに
雨季をもろともせず
気温とは上がるものだと知らしめる
若々しい緑が輝きを放つ姿を見て
今だけだと鼻で笑ってやろう
夏が来る前に
私は新しい冒険へと旅立つのだから
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