三つの微笑み/
ただのみきや
淡い知覚の海に
ふと あたたかな弾力
戸惑いながらも知らぬ間に
綻んで往く 原初の蕾
声音と面差しは波のよう
外から内へ 内から外へ
柔らかい殻を脈動させながら
会得して往く 場に相応しく
時にあえか
煩悩のまま自在
武器 罠 媚薬 滴るような
たくらみの妙
《三つの微笑み:2017年5月27日》
戻る
編
削
Point
(5)