ギギギの響き/太郎冠者
 
海にぽとりと落ちる陽
を見る度にみぞおちと
ほねがえぐれて妹から
貰ったビー玉を慌てて
飲み込むギギギの響き
がうつむいた小学生の
歩みのようにのろのろ
僕を家路に向かわせる










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