銀行の窓口/
間村長
クイーンが封入されていた
封書が届くと
鐘が鳴るたびに
ゴミが散らばった
夕暮れに同意を求められて
孤独の鴉が間を感じる
根っこのような夕陽だ
カラスの目がねっとりとカーブを描く
太い鐘に綱が巻き付けられ
がふんとして居るカラス
たじたじとなるアリは純粋で
うんこも漏らさずに
有終の美を飾ろうとする
素通りは出来なかった
少な目のラザフォードで臨めば
どすの利いた声が返って来た
銀行の窓口でテーラーが
クシャミをしてお茶を濁した
戻る
編
削
Point
(4)