泳ぐこともできず 伝える手段もなく ただ与えられた囲いの中で 浮遊している、 泡のようなもの ※ 失くしてしまえば 過去にしたいと 遡っては 身を護り 忘却の波に運ばれて 美化される ※ 終わったと思ったモノが 尾ひれを付けた噂になる頃 私はやっと 汚水の中で 独りになれる