トナカイの角で創られた翼と鉄軌融解。/おっぱでちゅっぱ。
月明りは無い真冬の夜道を照す星空。
雪は青緑の光で世界を結晶した森。
朽ち始める鉄道用水銀灯を見上げる猫。
柔かい。雪って触れて仕舞うと流れ星みたい。
六花と言うのだよ。と、
教えてくれたのは羽根が黄色い鳥。
様々な涙。流れ星。
覚えのあるいきものに似た重みが、
水銀灯からの光りに含まれているみたい。
左腕を枕に差し出した、いきもの。が、
抱きしめてくれないのは身体がないから。
ぬくもらせてください。
感覚なんて。曖昧な思い出には残花。
月のように見えるあれと、にらめっこした。
雪を待つ少女が睨み落とした月。骨みたい。
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)