トナカイの角で創られた翼と鉄軌融解。/おっぱでちゅっぱ。
 

月明りは無い真冬の夜道を照す星空。
雪は青緑の光で世界を結晶した森。
朽ち始める鉄道用水銀灯を見上げる猫。


柔かい。雪って触れて仕舞うと流れ星みたい。
六花と言うのだよ。と、
教えてくれたのは羽根が黄色い鳥。
様々な涙。流れ星。


覚えのあるいきものに似た重みが、
水銀灯からの光りに含まれているみたい。
左腕を枕に差し出した、いきもの。が、
抱きしめてくれないのは身体がないから。


ぬくもらせてください。
感覚なんて。曖昧な思い出には残花。





月のように見えるあれと、にらめっこした。
雪を待つ少女が睨み落とした月。骨みたい。

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