青空/吉岡ペペロ
くなった
うちに遊びにいったとき違う言葉を喋るおばあちゃんがいた
女の子とおでこの形が似ていた
担任の先生はいつもセーターを着ていた
緑やグレイや青色だった
ぼくは先生のことが好きだったけれど
先生はぼくのことをあまり好きではなかった
幼いころぼくはぼくを肯定していた
青空は空が高かった
真っ青は高いということだった
ぼくがだれかの悲しみにならないように
まわりのひとを悲しみながら肯定していた
それがぼくがするぼくの肯定だった
青空は空が高かった
真っ青は高いということだった
戻る 編 削 Point(2)