青空/吉岡ペペロ
 
くなった

うちに遊びにいったとき違う言葉を喋るおばあちゃんがいた

女の子とおでこの形が似ていた

担任の先生はいつもセーターを着ていた

緑やグレイや青色だった

ぼくは先生のことが好きだったけれど

先生はぼくのことをあまり好きではなかった


幼いころぼくはぼくを肯定していた

青空は空が高かった

真っ青は高いということだった

ぼくがだれかの悲しみにならないように

まわりのひとを悲しみながら肯定していた

それがぼくがするぼくの肯定だった

青空は空が高かった

真っ青は高いということだった



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