宴/鷲田
、
初めて没頭の海が待っている
それは恋にも成り得るし、
友情にも成り得る
そして、午前3時の時刻はその関係を祝福する
夜にも幸せという類の感情が住んでいるものなのだなと気付く
リビドー
リビドーの行方を私は一切知らない
ただ、欲望を昇華し続けることが人生という奴の正解であるならば、
昨日ついた嘘は一体何のためだったのだろう
消えて無くなる夜
その夜がこれからもずっと続き、
男と女は一遍の詩を望み始める
感覚に溺れ、
瞬間に交わり、
主義はなく、
ただ響いては消えて行く永遠を
闇に覆われた宴が終わる頃、
柔らかい空気を纏った朝の日差しに照らされ、
一匹の黄色い蝶々がヒラヒラと舞っている
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